新国立競技場について思ったこと

時事問題ですねえ。

 

よく分からないのは、なぜ一般市民が新国立競技場について「建設費が高い」だの「デザインが良くない」だの文句言ってんだっていう話ですねえ。

 

デザインコンペで優勝した案について建設します。以上。

こういう流れでやってんでしょ?国民が口をはさむ余地ないでしょ。

基本的に行政一任で、せめて文句言うなら事前に言ってくれ。終わり。

 

デザインコンペを開いたっていうことは、ただの競技場ではなく、デザイン要素にも審査が入ります、っていう意味で、
そこで建設費をちゃんと見なかったということは、「予算度外視でデザイン重視のスタジアムをよろしく頼む」っていう意味で、
もちろん「そんなやり方でいいのか!」という文句はあろうと思うけど、「高い」とか「デザイン嫌い」とか、そういうのは専門家に一任してくださいね、というのが今回のやり方であって。

 

逆の発想をすれば、
行政一任で高いものができちゃったけど、観光客が増えて東京にお金が落ちるようになって結果よかった!という可能性もあって、
そういう流れは行政一任でないと、コスト重視になりがちな民間委託なり民間の投票なりしていては生まれないんですよね。多分。
確かに「じゃあ2,520億円のザハ案でどれだけの観光収入が生まれたんだ」って言われても、ちょっと分かりませんが。
もっと言えば、3,000億とも言われた当初のザハ案が非常に先鋭的なデザインで、仮にそのまま作ったとすれば世界的観光名所になったのでは、と思いますけどね。
先鋭的なデザインの先鋭的なとこだけ削って約500億の節減って言われても、それだったら旧国立を魔改造して8万人スタジアムにすればよかったでしょ。
付け加えるなら、そういうわけで経済効果の大きなスタジアムなので、東京はもちろん神奈川・千葉・埼玉あたりも出資して欲しいぐらいですけどね。東京も50億じゃ足らんでしょ。そういうとこは責められても仕方ないかな、とは思います。

 

難しいことは専門家が考える。
専門家は政治家が決める。
政治家は国民が選ぶ。
これが日本のやり方です。

 

難しいことを何もかも一般市民に理解させないと「説明不足」と言われる政治の流れ、どうなんだろうって思いますね。一般市民が分からないことを考えて判断できるから専門家なのです。

 

百歩譲って、やり方に文句をつけるのはいいとしても、決まった事に後から文句言うのはやめましょうよ。